はじめに
給付型の奨学金を応募したときの採用フォームについて話していきます!!
大学には給付型奨学金と貸与型奨学金が存在します。貸与型奨学金は借りたお金を返す必要がありますが、給付型奨学金はお金を返す必要はありません。しかしながら、給付型奨学金の受給者は経済的に困窮している学生や成績優秀者に限られます。そのため、採用は厳正に行われるため、念入りな準備が必要です。筆者は日頃お世話になったいる方々のおかげで幸いにも早稲田大学で給付型奨学金である、大隈記念奨学金を受給することができました。
大隈記念奨学金
早稲田大学入学センター 奨学金
早稲田大学の創設者大隈重信を記念し、建学の精神を顕揚して、人材の育成に資することを目的とする奨学金で、学業成績を重視して選考します。
このように、大隈奨学金は成績優秀者に与えられる奨学金です。しかし、筆者は勉強を頑張っているつもりですが、大学で一番優秀かどうかというとそうでもありません。そのため、採用フォームを提出する際はよく練り込んで、これから頑張りたいことが採用の方に伝わるように努力しました。今回は実際に採用フォームで聞かれた内容をもとに自分がどのような点を工夫したのかについて紹介していきたいと思います。
成績について
給付奨学金の出願する際にある程度の成績が必要となります。僕が出願した際には大学の成績の指標であるGPAが3.10以上でないと出願することができませんでした。そのため、給付型奨学金を受給するためには大学である程度真面目に学習しないといけないです。「俺GPA低いわ…」と思った方心配しないでください。筆者も、GPAは優秀な方ではありませんでした。採用の基準となる1年次から2年次までの成績はこちらです。
学期 | GPA |
1年春学期 | 2.76 |
1年秋学期 | 2.96 |
2年春学期 | 3.58 |
2年春学期 | 3.78 |
これを見ると、あまり優秀では無いことがわかります。特に1年次は凡人の成績であることがわかります。なので、今GPAが低くても気にしないでください。今からでも、目標を持って頑張ればどうにかなると思います。当然、筆者の成績は学部トップクラスでは無いです。GPAは高ければ高いに越したことは無いと思いますが、ある程度あれば、後は採用フォームで自分がやってきたことや将来やりたいことを正確に伝えられるかどうかが重要になるのではないでしょうか?
採用フォームで実際に聞かれた内容
先程、採用フォームが重要になるのではないかという話をしましたが、実際に採用フォームで聞かれた内容について以下に示したいと思います。
- 奨学金の使い道について
- 収入状況について
- 学費について
- 学習・研究状況について
- 課外活動の状況について
- 進路・将来計画について
これらについて、0~150文字で記入する必要がありました。それぞれの項目で自分のことに関して、簡潔にまとめなければなりません。それぞれ、どのような聞かれるのか、筆者がどのような点に気を使ったのかについて記していきたいと思います。
奨学金の使い道について
奨学金の使い道を150字以内で具体的に入力しました。筆者は学費に当てること、大学院進学のための貯蓄をすること、現在取り組んでいる自分の学習費(資格費)に当てる予定であることを記しました。
収入状況について
通学形態、親からの援助金、アルバイト等の収入額について聞かれました。これに関しては、正直に正確に答えました。
学費について
学費負担者について聞かれました。こちらに関しても正直に正確に答えました。
学習・研究状態について
ここでは、今までの学習から今後どのような学習・研究をする予定なのか聞かれました。個々の内容が一番練らなければならないところだと考えています。今まで学習してきたことや今後の学習計画を150字以内でまとめることは苦難の技でした。ここで、工夫したことはなるべく専門用語を使わないようにするということです。専門用語を使ってしまうと内容が難しくなります。採用担当の方が自分の学習・研究領域の専門であるかどうかはわからないのでなるべく難しい言葉を避けて説明をしました。しかし、専門的な文面を避けるとどうしても誰でも欠けるような文章になってしまうので、ここが難しい点でした。
<NG例①>
今後はバイオインフォマティクスの分野で早稲田大学の修士課程に進学し、更に学問を深める予定である。修士課程終了後は博士課程への進学も検討している。将来は、最先端の研究と技術開発の架け橋となる人材を目指して、勉学に励んでいきたい。
内容が大雑把で薄い可能性があります。150字なのでこれくらいがちょうどいい感じがしますが、もう少し詳しく書いたほうがいい気がします。
<NG例②>
今後はバイオインフォマティクスの分野に興味があり、これからはRNA-seqに興味をもって学習・研究を進めていきたいと思う。そのために、これからR,Perl,Python,Javaなどのプログラミング言語を習得したいと思っている。更に学問を深められるように様々なことに挑戦していきたい。
「RNA-seq」、「R」、「Perl」、「Python」、「Java」など専門的な用語を多く使用してしまっています。もし、採用担当の方が自分の学習・研究領域の専門出ない場合はかなり読みづらい文章になってしまうのではないのでしょうか。筆者は一度文章を書いて、工学に関して専門的な知識のない母によんでもらって読みやすいか読みにくいか判断してもらいました。
筆者が最終的に提出した文章はこのようなものでした。参考にしてもらえば幸いです。
<記入例>
バイオインフォマティクス分野に興味があり、生物学や情報学を中心に学習している。他学科聴講や独学によりC言語やpythonなどのプログラミング言語の習得を目指している。バイオと情報の2つの領域を橋渡しをすることで多岐に渡る人材になりたい。
なるべく専門用語を使わずに150文字で自分の学習したい事が伝わるように書きました。これが完璧かどうかはわかりませんが、「なるべく専門用語を使わない」「今後したい学習・研究が伝わるようにする」ということを意識して文章を作成しました。
課外活動の状況について
部活、サークル、ボランティア、取得資格等について聞かれました。自分はやっているサークルや資格について書きました。しかし、150字ほども書く内容がなかったので今後どのような勉強をしていきたいのかについて記述しました。
<記入例>
サークル活動では〇〇〇〇会に所属しており、幹事長として〇〇人の会員をまとめている。また、資格の取得にも積極的に励んでおり、最近では化学物質の取り扱いに関しての知識を深めるため危険物取扱者乙4種の資格を取得した。今後はTOEICの試験で高得点を取れるように日々学習を進めていきたいと思っている。
進路・将来計画について
ここでは、自身の将来設計について記述しました。自分は修士課程に進学して学問を深めたいということや企業に就職して研究の成果を商品化したり、人々の生活につなげることができるように社会に貢献したいという旨を記述しました。この部分に関しては、それぞれの将来に対する強い思いが伝わるように書けば、何かしら採用担当者の方に伝わると信じて具体的に何がしたいのかということを書きました。
まとめ
給付型奨学金は決してみんなが受給できるわけではありません。しかしながら、採用フォームを工夫することで他の人達と差をつけることはできます。筆者が採用フォームを記入する上で全体的に工夫したことは、
- 学習している専門用語を使いすぎて内容を難しくしすぎない
- 今後したいこと、頑張りたいことについては具体的に書く
- 将来に対する強い思いを綴る
これらの点です。筆者は日頃お世話になったいる方々のおかげもあり幸いにも早稲田大学で給付型奨学金を受給することができました。周りの人々に感謝の気持ちを忘れず今後も勉学に励んでいきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント
100万円もらえたり、学年制限なくて毎年もらえたりしていた時代が懐かしいです
ぽんぽんぽんこ様
コメントありがとうございます。以前はそんなに大きな額を受け取ることができていたのですね。
現在、先進理工学部では年40万円で3年生に限られています…